ルポ「県庁の自動販売機」

県庁でおこなっている水曜日の販売に、
クッキー班もこれからくわわることになりました。
せんじつは、はじめてクッキー班だけで販売をうけもっています。


業者用の通路をとおって県民室へむかうとちゅう、
りっぱな自動販売機があるのに気づきました。
コーヒーは、1杯ずつ豆をひいてつくるとかいてあります。
ほかにもバナナとイチゴのオーレもえらべるし、
ホットとアイスの両方があります。
自販機のよこには、デリバリー用のお盆がくっついていて、
うちあわせによくつかわれているかんじです。
メーカーはアペックス社なので、どこにでもありそうだけど、
県庁のものは みたことがないタイプで、
いかにも本格的なコーヒーがでてきそうな
説得力にあふれています。

ためしにモカブレンドを注文すると、
できあがるまでに50秒もかかりました。
自販機で50秒はどうなんだと、
おもわせないほど圧倒的な実力があるのでしょうか。
県庁での会議につかわれるとしたら、
6杯いれるのに どんなにいそいでも6分以上かかります。
会議のとちゅうに ちょっとぬけだしてかってくるには
時間がかかりすぎるため、
きっと担当者が あらかじめこの自販機のまえにきて
必要な数の のみものを準備してから 会議室へむかうのでしょう。
でも、そんなことしたら、
会議に出席するひとが、自分のすきなのみものをえらべないし。
県庁でおこなわれる会議は、ふかい謎につつまれています。

肝心の味については、ためしてみたブラジルとモカブレンドとも
満足のいくものでした。セブン-イレブンのコーヒーよりもうえです。
なかでも「ブラジル」は、
イパネマ農園のマメを30%以上つかっているそうで、
のんでいてもおいしいし、のみおえたあとのさわやかさが
自販機の域をこえています。
こんなすぐれたコーヒーを、1杯100円でのめるなんて
県庁からいくらかの補助がでるのでしょうか。
おいしければ おいしいで、謎がふかまります。


わたしたちがポレポレ弁当とクッキーをならべる県民室にも
自販機がおいてあります。
メーカーは、さきほど報告した自販機とおなじアペックス社製で、
のみものの種類は
「巨峰」「梅昆布茶」「メロンソーダ」「ピーチサワー」
など、ゆたかな品ぞろえになっている。
値段は90円からと すこしやすい設定だけど、
ただ、コーヒーの種類がブレンディのため
うっかり手をだせません。
ブレンディのブランド名は、それほどおおきなマイナス要因です。
よほどの事情がないかぎり、
わざわざこの機械で90円のブレンディをのむよりも、
もう一台の自販機で100円のブラジル、
またはモカブレンドをえらばれるよう、
つよくおすすめします。
(吉田)