クッキー工房から、きなこクッキーのご提案

あたらしい商品として、きなこクッキーができあがりました。
きなこクッキーの特徴は、
なんといってもきなこの味です(あたりまえ)。
きなこくらい、口にいれてすぐに
なつかしい風味をかんじさせる食材は あまりないでしょう。
そしてなぜか季節をえらびません。
いつたべても、おさなかったころの記憶を刺激して、
お正月のおもちや、お月見のダンゴなどをおもいださせます。

せんじつラジオをきいていたら、小説家の朝井リョウさんが、
番組のゲストとして おはなしされていました。
朝井さんがすきなあるファミレスのチェーン店は、
季節に関係なく「なんとかフェア」をひらくのだそうです。
ふつう、秋なら「きのこフェア」など、
あたりさわりのないテーマにそって
商品をアピールしようとするところだけど、
そのチェーン店は、店長がすきなものだけをとりあげます。
たとえば あるときは「バスクフェア」を企画して、
バスク地方のおいしい料理を提供していたそうです。
まわりがどうこうではなく、自分がすきなものをつくれば、
お客さんにもそのエネルギーがつたわります。
バスクフェア。なんだかすてきなひびきです。
秋だからといってきのこを特集するよりも、
はるかにインテリジェンスをかんじさせるではありませんか。


というわけで、きなこクッキーは、
クッキー工房が提供するさりげない「バスクフェア」です。
バジルクッキー・レモンクッキーをラインナップにくわえて以來、
ひさしぶりのあたらしい味となりました。
きなこ風味をなつかしみながら、
そこにひめられているふかい知性をおたのしみください。
(吉田 淳)