マルマンでみかけた98円のパクチー

前回の県庁販売では、ズッキーニをならべていたけど、
残念ながらひとりも関心をしめしませんでした。
黄色と緑色のズッキーニで、風味は両方ともおなじです。
ズッキーニは、ぼんやりした味だけど、なんとなくおいしいので、
夏の野菜として重宝するようになりました。
数年まえまでは、ほとんどなじみのない野菜だったのに、
いまではあたりまえのようにスーパーでみかけます。


クッキー班でつくるようになったバジルクッキーは
販売をはじめてすぐに、なんの抵抗もなくうけいれられ、
もっていくさきざきで 好評をえています。
バジルの日本デビューは、そうあたらしくはないものの、
けしてだれもがたべるハーブではなかったはずで、
それがいまではスパゲッティだけでなく、
バジルソースとして なんにでもつかわれています。


なんにちかまえ、マルマンでかいものをしているとき、
パクチーがうられているのに気づきました。
ちいさな袋にはいって98円。
コリアンダーや香菜ではなく、
パクチーとかかれているところに ご時世をかんじます。
カメムシみたいと、独特なにおいが敬遠されやすいけど、
なれてしまえば パクチーはクセになりやすく、
なんにでもふりかけたくなります。
サッポロ一番塩らーめん」との相性が有名で、
しこたまパクチーをのせたサッポロ一番塩らーめんは、
まったく別の料理といえるぐらい 風味ゆたかです。
とはいえ、マルマンにパクチーがならんでいたのは、
わたしにとって、ちゅうくらいのおどろきをもたらすニュースでした。
ナンプラーは、しばらくまえからあつかわれていたけど、
パクチーとなると、いよいよ外堀をうめられた気がします(意味不明)。


食材が、ほんとうに日本人の舌にうけいれられたと判断できるのは、
ポレポレ弁当のおかずにとりいれられたときでしょう。
パクチーは、おそらくまだ時期尚早で、
もしおかずにとりいれたら、好評よりも
苦情のほうがおおいかもしれません。
バジルソースは、すでに市民権をえているようにみえます。
ちかい将来、ポレポレのおかずに
バジルソース味の料理がならぶのは、
予言といえないぐらい ちからづよいながれをかんじます。
ズッキーニは、もうすでにメニューとしてとりいれられています。
食の多様性というか、グローバル化というか、
すごい時代に生きていると、しみじみおもいました。
(吉田)